共創パートナーの拡大、新規ビジネスのシードの発掘・育成
地域を活気づけるためには、何かにチャレンジしようとする多様な若者のチカラが必要です。第1ステージでは、地域の実情やプランニングを幅広く学びながら、実践プランを磨きあげていきます。優秀なプランを発表したチームは第2ステージへ進み、佐原創業のIT企業エヌアイデイおよび佐原信用金庫の伴走支援のもと、自らのプランの実践に挑戦します。
今回は、自分発のアイデアを試す「自由テーマ型」と、地域事業者発の課題に自らのスキルで貢献する「課題選択型」の二つの実践タイプを用意しました。
受賞した各チームの実践の模様です。将来的な目標、バックグラウンド、アプローチなど、それぞれのチームの状況はさまざまです。できることから、小さなことから少しずつ、地道な実践を続けています。
ストリートファニチャー(屋外で使用する家具)を用いた小野川沿いの空間活用及び観光体験の向上
実践:
他の実践者との合同企画で、巨大こたつを制作し、参加者に体験してもらうイベントを実施しました。現在、制作に必要な材料を集めており、今後は廃材を利用したストリートファニチャーの制作や展示を計画しています。
ボランティアタクシーの運営をおこなっているNPO法人の事業継続と拡大に向けたDX構想
実践:
NPO法人の代表やドライバーの方々とデジタル化する範囲や方法について話し合い、要件の整理やスケジュールの作成などをおこないました。ライドシェアの解禁に備え、顧客データや運行データの整理・分析を進めており、来年度も継続的にサポートする予定です。
水郷地域の豊かな自然や食、農業の営みなどを都会の子供たちに体感してもらう「田んぼのがっこう」の構想
実践:
水郷地域の民宿と連携し、十二橋めぐりやワークショップ、BBQや餅つきなどのイベントを開催しました。増田さんの同級生や地域事業者、本プロジェクトの第二期生などを巻き込んですそ野を拡大しており、春に開催予定の企画について計画中です。
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豚の希少部位である膵臓の魅力を伝えるためのプロモーションの提案
実践:
他の実践者のイベントと連動したすいぞう料理の宣伝や、すいぞうの魅力や広報展開について話し合う食事会などを実施しました。これまでのイベントで得た意見やアイデアをもとに、今後はロゴの作成や地域への展開を広げていく予定です。
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佐原ストリートファニチャープロジェクト
ふれ愛DX化プロジェクト
水郷十二橋 田んぼのがっこうプロジェクト
佐原すいぞうプロジェクト
いよいよ最終発表です。8チームがコメンテーターと審査員の前で実践プランを披露しました。前回よりも発表時間が延び、より熱意溢れるプレゼンテーションがおこなわれました。全チームの発表が終わり、別室で最終審査がおこなわれている間、会場にいる人たちで発表プランに対しポイント投票や応援コメントを送る「共感投票」をおこないました。オーディエンスやこれまで共に受講してきた仲間からのコメントは、受講生にとって大きな励みになったと思います。
今年は4つのチームが優秀賞に選ばれ、「コスモス」や「アヤメ」など佐原で親しまれている花の名前に因んだ賞が授与されました。また今年からの新たな取り組みとして、各講座と最終発表をおこなった受講者全員に「修了証」と修了した後も佐原のあしたの会員であることを示す「メンバーシップカード」を授与しました。およそ3か月にわたる講座と最終発表を終え、晴れやかな表情で受け取る姿はとても感慨深い瞬間でした。
優秀賞に選ばれたチームは、それぞれのアイデアを実現するため、小さな実践から地道にチャレンジしていきます。エヌアイデイはその挑戦を全力で応援していきます。
・武田充さん
ストリートファニチャー(屋外で使用する家具)を用いた小野川沿いの空間活用及び観光体験の向上
・田中琢也さん
ボランティアタクシーの運営をおこなっているNPO法人の事業継続と拡大に向けたDX構想
・増田直也さん
水郷地域の豊かな自然や食、農業の営みなどを都会の子供たちに体感してもらう「たんぼのがっこう」の構想
・チーム君のすいぞうを食べ隊(藤江里奈さん、鈴木奈保子さん、今泉麻美子さん)
豚の希少部位である膵臓の魅力を伝えるためのプロモーションの提案
最終発表を次回に控えた第6回は、初めに2名の方にご登壇いただき、各自の取り組みを紹介していただきました。一般社団法人オンラア未来会議代表理事の柳堀裕太氏からは、地域のPRやマーケティング、千葉県東庄町の廃校活用のお話しをうかがい、本プロジェクト第一期の第2ステージ実践者の小川美香氏からは、佐原の在住外国人と「やさしい日本語」を使った交流イベントである「あおぞら・にほんご」のお話しをうかがいました。その後、オンラア未来会議の高橋明日香氏を加えた3人で「あおぞら・にほんごとさわらのあした」をテーマに、プランを実践する中での苦労や気付きなどについてトークセッションをおこないました。
講座の後半は「あおぞら・にほんご」をモデルケースとして、「自分ならどのようにマネタイズを考えるか」というお題でグループディスカッションをおこないました。また、受講生が検討している実践プランのマネタイズについてディスカッションや発表をしてもらいました。
第2ステージで実践したプランをもとにディスカッションをおこなったためか、受講生がより具体的に考えを深められているような印象を受けました。中間発表からどのように実践プランがブラッシュアップされるのか、期待が高まりました。
中間発表のあとに、旅館の一蘭荘で1泊2日の合宿を実施いたしました。
一蘭荘では分科会を実施。実践プランの相談会や広報用写真のレクチャーなどをおこないました。普段の相談会にあまり参加できない遠方からの参加者を中心に、佐原の地で意見を取り交わすことができました。
合宿の最後には、与倉屋大土蔵にて木造の複雑な構造の大空間や、一般公開されていない奥側の部分を見学させていただきました。明治22年に醤油蔵として建てられた与倉屋の大土蔵。現在のイベント会場として使われるまでの約130年に渡る歴史について、蔵のオーナーであり本プロジェクトの一期生の方に解説していただきました。
合宿を通し、受講生や佐原の新たな一面を垣間見ることができました。
第5回となる中間発表では、8つのチームが実践プランを発表。グルメ、訪問サービス、観光、デザインなど、さまざまなテーマの実践プランが披露されました。コメンテーターの佐原信用金庫と関内イノベーションイニシアティブ株式会社からは、プランの密度を高めるためのアドバイスや、受講生の励みになるようなコメントをいただきました。また、コミュニケーションツールを用いて、受講生同士の感想や意見を共有しました。
発表のあとにはグループディスカッションを実施。お互いの実践プランについての意見交換や、マッチングなどがおこなわれました。
本プロジェクトに興味を持った地域の方が見学に来てくださるようになり、今後の広がりに期待が高まりました。
プロジェクトも中盤に差し掛かった第4回目の講座は、初めに千葉工業大学創造工学部の田島則行准教授がコミュニティ・アセットによる地域再生について講演。空きテナントや団地の一画などでおこなったさまざまなアセット活用の事例紹介をしたあと、まちに出て佐原でおこなっている取り組みを現地で解説をされました。
続いて関内イノベーションイニシアティブ株式会社代表取締役の治田友香氏が、実践プランのつくり方について講演。「誰に」「何を」「どのように」の3つのキーワードを用いてアドバイスをいただき、受講生の皆さんに実践プランのアイデアを書き出してもらいました。
講座前におこなっている相談会に来る方の増加やワークシートの書き込み量から、受講生の熱意が高まっているのを感じました。
第3回目は、なないろえがおの堤智子氏、made in 私!の川又直美氏、株式会社Coelacanth代表取締役の佐藤穂奈美氏によるレクチャーと、クロストークを実施しました。
レクチャーでは、訪問理美容やハンドメイド、不動産活用など各々の経験をもとに、起業をするうえで大切にしたことや苦労したことをお話しになりました。
そのあと、お互いのレクチャーを聞いて感じたことや気付いたことについてクロストークをしていただきました。お三方とも業種は異なりますが、資金や人とのつながりに関する共感や質問などをされていました。
休憩時間中に受講者同士で雑談をしている姿をよく見かけるようになり、少しずつ会場がにぎやかになってきました。
第2回目は、佐原のまち歩きをおこないました。
はじめに、NPO法人佐原アカデミアの久保健治氏が歴史とまちづくりの関係について講演。まちで何かをおこなう際にその地の歴史を学ぶことの重要性をレクチャーしてくださいました。
また、2つのグループに分かれて、実際に佐原のまちを歩きました。
その後「月イチ以上で通いたい場所」「去年と変わった点」など、まち歩きで気付いたことを共有。地元参加者と佐原外から参加者の視点の違いによって、さまざまな気付きがありました。
ともにまちを歩き、情報を共有したことで、受講者同士の距離が少し縮まったようにみえました。
2023年7月8日、第2期の開校式を迎えました。
第1回目は、京都大学経営管理大学院客員教授の竹林氏によるレクチャーを実施しました。イノベーションとは何か、新事業立ちあげの考え方や進め方について解説されました。
また、事前に準備していただいた自己PRシートをもとに、受講生に自己紹介をしてもらいました。
「ビジネス」と聞いて緊張していた受講者の表情が、竹林氏のレクチャーや他の受講者の自己紹介を通して少しずつ和らいでいったように感じました。
会場:佐原商工会議所
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