観光庁の「誘客多角化等のための滞在コンテンツ造成」実証事業を千葉県香取市佐原地区で開始しました。

2021.1.21

この度、株式会社エヌアイデイ(本社:東京都中央区、代表取締役:小森俊太郎、東証JASDAQ上場:証券コード2349、以下「エヌアイデイ」)は、観光庁の「「誘客多角化等のための滞在コンテンツ造成」実証事業(第二次)」に採択された千葉県香取市佐原地区における隙間時間に楽しむ江戸優り佐原・文化体験ショートツアー実証事業を佐原・商たすきがけ事業協同組合(※注)や他の関係団体と共同で開始することになりましたので、お知らせします。

1.当実証事業実施の背景とその概要

香取市佐原の観光事業においては、日帰りの割合が高く消費単価が低いため、宿泊客を増やすことが大きな課題となっております。近年、佐原駅前に「ホテルルートイン香取佐原駅前」、町中には「佐原商家町ホテル NIPPONIA」が開業し、さらに町屋を活用したワーケーションの試行的な取組も実施され、宿泊機能は強化されつつあるものの、宿泊客の満足度を高めるには、食事前後の時間帯など、滞在中のいわゆる「隙間時間」に楽しめるコンテンツを充実させる必要があります。

また、afterコロナ期には成田空港への外国人観光客の増加が見込まれることから、佐原への誘客を図るため、外国人観光客のニーズが高い「文化体験ショートツアーやナイトツーリズム」を充実させる必要があります。

以上の背景を踏まえ、本事業では、佐原で宿泊客や外国人観光客の「隙間時間」となる「昼下がり」、「夕方」、「夜」に、安心して佐原の文化を楽しめる短時間のツアー(以下、ショートツアー)を実施し、日帰り中心の観光地から宿泊でも満足できる観光地として、誘客多角化を狙うものであります。
対象エリア:千葉県香取市佐原全域

2.エヌアイデイが提供する役割について

with/afterコロナ期の旅行では、観光客に安心・安全な観光体験を提供することが必須となります。そこで、佐原地区の観光施設にAIカメラ・タブレット等のICT機器を備え付け、混雑状況をシステム的にモニタリングし、人流のコントロールをサポートします。

「隙間時間」を活用した文化体験コンテンツのショートツアーに対して、ツアー中の3密を回避するため、宿泊施設等の受付窓口に設置した端末に観光コンシェルジュ機能を持たせ、ショートツアー参加店舗の混雑状況を把握しながらツアープログラムの予約を受け付けるシステムを提供し、その有用性を検証します。

<エヌアイデイが提供するシステムの概要図>

3.今後の展開について

佐原と類似した地方観光地において同様の実証実験に参画するとともに、24時間サポート、多言語サービス等、サービスメニューの拡充を図りつつ、商用化に向けた検討を実施します。

※注【佐原・商たすきがけ事業協同組合の概要】
(社名)       佐原・商たすきがけ事業協同組合
(本社)       千葉県香取市佐原イ3382番地3
(設立)       2011年8月
(代表者)    代表理事 佐久間俊光
(事業内容) 組合員の空き店舗等の管理運営、組合の販売促進、組合員の街づくり事業に関する調査・研究

<本リリースに関するお問い合わせ窓口>
 株式会社エヌアイデイ 財経部企画IR課
Email : ir_nc@nid.co.jp