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WORKS

WORKSプロジェクトストーリー
|システムエンジニア
健やかな未来社会を映し出す
「鏡のウラにAndroidを搭載した
IoTデバイス」
開発プロジェクト

最近、健康意識の高まりとともに、
クラウドやIoTなどの先進テクノロジーと
連携したヘルスケアソリューションの開発が熱を帯びている。
NIDがソフトウェア開発を担った「ミラー型のIoTデバイス」もその一つだ。

MEMBER

  • N.K

    N.K

    2005年入社

    プロジェクトリーダー
    ITコミュニケーションデザイン事業部

  • K.D

    K.D

    2016年入社

    AWS設計&Webアプリ開発担当
    ITコミュニケーションデザイン事業部

  • F.H

    F.H

    2020年入社

    AWS設計&Webアプリ開発担当
    ITコミュニケーションデザイン事業部

  • プロジェクトについて
  • インタビュー

背景

「ミラー型のIoTデバイス」の
頭脳となるソフトウェアの開発

2022年3月、エレクトロニクス事業を行う大手企業が発表した「鏡のウラにAndroidを搭載したIoTデバイス」がヘルスケア分野における新しいIoTソリューションとして注目を集めている。この製品とは、自分の姿を映し出せるミラー型モニターとAndroid端末を融合させたデバイスのこと。体重計などのセンサーと組み合わすことによって、健康に関わるさまざまなデータをリアルタイムに鏡に表示できる。また、クラウドと連携にすれば、これらのデータを蓄積したり、スマホのアプリなどで利用することも可能だ。

朝、あなたが洗面台の前に立ったとき。床に埋め込まれたセンサーが作動し、目の前の鏡に体重や体脂肪率、BMI、肌温度などのデータが瞬時に表示される。さらに過去のデータと比較・分析され、スマホで生活習慣の改善などのアドバイスも受けることができる。まるで近未来の生活のようだ。この製品の頭脳となる、すべてのソフトウェア開発を担ったのがNIDのエンジニアたちなのだ。

ポイント

社内から部門横断的に
精鋭エンジニアが結集した

プロジェクトが本格的に動き始めたのは2021年4月のこと。部門横断的に数名の精鋭エンジニアが集められた。そのチームのリーダーを任されたのがN.Kである。
開発において鍵を握るソフトウェアは大きく2つある。1つは、ミラー型モニターと一体となったAndroid端末に搭載される組込みソフトウェア。センサーやインターネットとの接続、データの処理やモニターへの表示などの機能を担う。

もう1つのソフトウェアは、それらの情報をクラウド上で蓄積し、スマホやパソコン上で活用するためのWebアプリケーションだ。クラウドサービスとしてAWSを利用するためにその専門知識も求められる。このWebアプリの開発において中心的な役割を担ったエンジニアがK.Dであり、そのサポートをしながらAWSのスキルを学んでいったのが若手のF.Hだ。

プロジェクトが佳境を迎えたのは同年8月。ミラー型モニターやAndroid端末、センサーなどがNID本社の会議室に運び込まれ、ユニットを仮組みして試験を行うことになった。それまでデスクのパソコンなどで確認していた機能が実機で実現され、データが鏡に表示される様子を確認したメンバーたちは、それまでの苦労も忘れて喜びを分かち合った。

結果

こみあげてくるような
深い達成感を味わった

しかし、その後も乗り越えなければ壁はいくつもあった。たとえば、この製品で扱う情報は個人的な医療データでもあるため、AWSの設計にあたっては強固なセキュリティが要求される。3人はAWSジャパンの担当者と何度もミーティングを重ね、この課題をクリアしていった。

翌2022年に入っても改良は続いた。新たにiOSによるスマホアプリも開発することになった。そして、「鏡のウラにAndroidを搭載したIoTデバイス」がついに実用化されたのは2022年12月。プロジェクトのメンバーたちは、じわじわとこみ上げてくるような深い達成感を味わった。しかし、ここでプロジェクトがゴールを迎えたわけではない。今後も次々と新たな機能が付加され進化し続けていく。
また、蓄積されたIoTやヘルスケアといった領域の知見を活かして、次の新しいプロジェクトが動き出していくはずだ。

ものづくりの困難さ、
そして大きな手応え

プロジェクトは、「走りながら考える」というような疾走感のある展開で進んでいった。というのも、先進領域の開発であるため、鏡や端末の仕様が随時変わっていったからだ。
プロジェクトリーダーのN.Kは次のように話す。「ソフトウェア開発だけでなく、その上流にあるハードウェアの選定や機能の検討にまで顧客と一緒に進めていきました。ものづくりの困難さと、そして大きな手応えを体感できたことは私にとっても初めての経験でした」

このプロジェクトは、NIDにとっても、もう一つチャレンジングな意味合いを持っていた。組込みソフトウェアとWebアプリケーションという2つの領域のエンジニアたちを融合させた、NIDでもあまり前例のない先進的な開発だったのだ。「それだけにリーダーとして気を配ったのはメンバーたちの融合。適材適所で最大限の力を発揮できるように心がけました」。そのチャレンジを、今後さらに拡大していくクラウド環境において実現できたことも大きな成果だ。

スピリットは若いエンジニアたちに引き継がれていく

チャレンジングなプロジェクトは、メンバー一人ひとりの成長ストーリーともシンクロしていた。
「AWSについては、以前から勉強を続け資格も取得していたのですが、実際の開発に携わるのは今回が初めての経験。大変なこともありましたが学ぶことも多く、エンジニアとしての成長を実感できるプロジェクトでした。
この経験を活かして、AWSやクラウドの領域においてNIDの中でも先頭に立てるような人材を目指していこうと思っています」と振り返るのは、AWS設計とWebアプリ開発を担当したK.Dだ。

その言葉を受けて次のように話すF.Hは、K.Dの仕事ぶりを間近に見ながら学んだ。「私がプロジェクトにアサインされたのは入社2年目のこと。驚きとワクワク感が半々といった気持ちでした。心がけていたのは、わからないことをないがしろにしないで、自分なりに納得できるまで学ぶこと。そんな積み重ねが活きてきて、プロジェクトの後半では主体的に開発に携われるようになったと思います。なかでもAWSの開発が面白く、プロジェクトの期間中に資格も取得。クラウドエンジニアという自分の目指すべき道を見つけ、そこに向けて第一歩を踏み出すことができました」。
さらに大きくフレキシブルに広がっていくNIDのフィールドを舞台に、プロジェクトで育まれたスピリットはこれからも若いエンジニアたちに引き継がれていく。

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